iSCSIイニシーエーターとは

Windows7で追加されたiSCSIとは、ハードディスクとの接続インタフェースの規格名で、現在主流で利用されているNASより高速で処理できるようにするものです。
NASでは、ネットワーク共有型ハードディスクへの読書きはファイル単位でしか処理できませんが、iSCSIでは、ネットワーク越しであっても、内部ディスクと同様、SCSIによるデータの受渡となり、コンピュータからはローカルディスクとして見え、ブロック単位で処理ができます。このため、結果的に、コンピュータのリソースを効率的に利用できるようになり、高速処理できるようになります。
但し、各コンピュータが内部ディスクと同様に見えてしまうため、複数のコンピュータから同一ボリュームを共有することができない、というデメリットはあります。
そもそも、iSCSIはSANを安価にする製品として誕生した経緯から、ちょっと前までは、高価な製品でしたが、バッファローから比較的利用しやすい価格(まだ、法人向け製品なので、個人利用できる価格とは言えませんが・・・)の製品も出てきているので、今後は利用する機会もあるものと思うし、どうしても共有ディスクに置けないような情報を置く、コンピュータ個々のバックアップを全体で管理する等、共有ディスクでなし得かったことができるので、この機能は今後は必須機能になるのかもしれません。
WindowsXP用のイニシエータも配布されてはいるので、やはり、WinodwsXPを7にしなければならない理由にはならないですが・・・