印刷業界、保険業界への独自分析・個人情報保護は適切な運用が最も大事なのに・・・

昨日、名刺に関する個人情報について書いたので、必ずしも、適正かどうかは別として、外部機関が個人情報保護しているかどうかをジャッジするプライバシーマークの取得に関する業界の状態を調べてみました。また、先頃事件のあった保険業界も調べてみました。

印刷業:
プライバシーマーク取得会社数:944
JIS2006年版の更新完了会社:538(57%)
本日から、新JIS移行のための更新申請締切日となる2008年11月19日までの間に、有効期限がある会社は、駆込み申請できるものとしてカウントした結果、その会社数は、10社であった。
この10社を除く、396社はプライバシーマークの更新はしないということは明白なようです。
保険業
プライバシーマーク取得会社数:60
JIS2006年版の更新完了会社:37(62%)
本日から、新JIS移行のための更新申請締切日となる2008年11月19日までの間に、有効期限がある会社は、駆込み申請できるものとしてカウントした結果、その会社数は、0社であった。
23社はプライバシーマークの更新はしないということは明白なようです。

如何でしょう?
プライバシーマーク自体の価値感や意味合いに疑問を持っているから、という結果ならいいのですが、実は取るだけ取ったのだから、後はどうでもいいという可能性も高いような気はします。
また、新しい規格で足踏みしたとかいう言い訳をする人もいるだろうが、根本的に日々の運用がちゃんとできていれば、規格なんかはどうでもなるので、しっかりとした運用がなされていなかったという裏づけを自ら暴露しているようなものです。
個人レベルで、しっかり実施されている人がいることは間違いないのだろうが、企業として、本当に個人情報は守る気はあるのだろうか?とふと思う。