Windows PowerShell

Windowsマシンで利用できるスクリプト言語には、下記のものがあります。

この中で最も新しいのが、PowerShellで、Windows7で始めて、OSにバンドルされるようになりました。
OSにバンドルされたとは言っても、初回に設定作業は必要で、その説明も親切とは感じられませんでした。
スクリプトを作る側からすると、より簡単に!より高機能に!ということはできるようになってはいるが、PC側での準備作業が無で使えるVBScriptの方がいいかな?とも思ってしまう。
サーバサイドだけで動かすのであれば、PowerShellなんでしょうが・・・

パフォーマンスモニター

名前も「システムモニタ」から「リソースモニタ」と変わり、下記のように、細かさがだいぶ異なっています。
[Windows7]

[WindowsXP]

また、「データコレクタセット」を設定することによって、下記のように、更に詳細レベルでのパフォーマンス情報が「システムパフォーマンスレポート」として、取得できます。



この機能は、個々のコンピュータのチューニングやトラブルシューティング等に役立つでしょう。

タスクスケジューラ

サーバならいざ知らず、クライアントマシンでタスク設定等しないとお思いの方も多いとは思いますが、クライアントベースで動作するオープンソースやフリーウェアを活用して管理している管理者にとっては、重要な機能です。
そうでなくとも、最近はやたらハードディスクが大きくなったことから、デフラグを定期的に実施したりということも必要だと思いますし、今後はiSCSIで個々のマシンのバックアップを個別に取るなんてことも必要であれば、やはり必要な機能なので、その利用用途は増えるのではないでしょうか?
WindowsXPでは、設定したけど、本当に動いているかどうかの確認がとれなかったのが、簡単に見れるようになったのには、感激でした。
筆者的には、Windows7で最も優位性のある機能のような気もしています。
[Windows7]

セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール

アンチマルウェア対策ソフトには、コンテンツフィルタ的機能もあるが、これを別物?として扱うのであれば、Windowsファイアウォールもアンチマルウェア対策ソフトのパーソナルファイウォールも同等になったと言えます。
その理由は、自動的にプログラム規則を作成できるようになったことと監視ができるようになったことです。
監視については、従来もログを見れば、確認はできましたが、ログを素のまま見るのは、ネットワーク知識を有していない、ログチェックに慣れていないという方々からすれば、見るのも辛いものだったはずなので、手段があったとしても、監視できていないと同等だったと思います。
また、これは、アンチマルウェア対策ソフトのパーソナルファイウォールではできない機能として、接続セキュリティの規則という機能があります。
これは、片側だけで動作するファイアウォール規則と異なり、通信する両側のコンピューターが、接続セキュリティ規則によるポリシーまたは互換性のあるその他のIPsecポリシーを使用し、ネットワークを通過するトラフィックを保護の上、2台のコンピューター間の接続を認証または暗号化するものです。
この機能はOSならではの機能なので、利用できるシーンがあれば、アンチマルウェア対策ソフトのパーソナルファイウォールを使わず、Windowsファイアウォールを利用するということも検討すべきなのかもしれません。

イベントビューア

下記の通り、見た目からもだいぶ異なります。
[Windows7]

[WindowsXP]

より多くのイベントが取得できるようになった他、必要な情報だけを抜き出すフィルタリングにも優れ、また、イベント発生時には、画面に表示したり、メール送信できたりと、イベントをリアルタイムで監視する機能も付加されました。
個々のコンピュータをどの程度監視すべきかという議論は別にあるとして、この機能は、トラブルシューティングには役立つはずです。

iSCSIイニシーエーターとは

Windows7で追加されたiSCSIとは、ハードディスクとの接続インタフェースの規格名で、現在主流で利用されているNASより高速で処理できるようにするものです。
NASでは、ネットワーク共有型ハードディスクへの読書きはファイル単位でしか処理できませんが、iSCSIでは、ネットワーク越しであっても、内部ディスクと同様、SCSIによるデータの受渡となり、コンピュータからはローカルディスクとして見え、ブロック単位で処理ができます。このため、結果的に、コンピュータのリソースを効率的に利用できるようになり、高速処理できるようになります。
但し、各コンピュータが内部ディスクと同様に見えてしまうため、複数のコンピュータから同一ボリュームを共有することができない、というデメリットはあります。
そもそも、iSCSIはSANを安価にする製品として誕生した経緯から、ちょっと前までは、高価な製品でしたが、バッファローから比較的利用しやすい価格(まだ、法人向け製品なので、個人利用できる価格とは言えませんが・・・)の製品も出てきているので、今後は利用する機会もあるものと思うし、どうしても共有ディスクに置けないような情報を置く、コンピュータ個々のバックアップを全体で管理する等、共有ディスクでなし得かったことができるので、この機能は今後は必須機能になるのかもしれません。
WindowsXP用のイニシエータも配布されてはいるので、やはり、WinodwsXPを7にしなければならない理由にはならないですが・・・

別ワークグループのコンピュータが見えない!

筆者が、Windows7で一番困っているのがこれです。
ドメインコントローラを設置しているネットワークであれば考えなくてもいいし、ワークグループ利用であっても、予め、ワークグループを統一して設定するルールがあり、これが守られているのであれば、やはり、考えなくてもいいのですが、そうはいっても、同一LAN内にどんなワークグループ、コンピュータがあるかを確認できないのは、管理者的な思考で行くと、どうしても困ってしまいます。
それも、Windows7側から見えないだけでなく、WindowsXP側からも見えないし、それも画一的に固定的ではなく、見えるコンピュータがあったりもする。
そして、ワークグループ名が一緒であれば、どちらからも見える。
仕様が変わったから起きていることとはいえ、混在する状態はしばらく続くはずなので、やはり、不都合と思うのだが、こんな悩みは筆者だけなのだろうか?